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古くから、良質な石灰が取れる地として、また、
​映画「犬鳴村」のロケ地として有名となった場所、
上峠
この吹上峠には、合計3つの隧道群が存在する、
珍しい場所となっています。
   [隧道とは]
​トンネルの旧称
なかでも初代の隧道、"旧旧吹上隧道"は、明治37年(1904年)に
​開通しており、非常に歴史的にも価値のある隧道となっています。
(
現在は厳重に管理されており、立ち入ることはできません。)

​【新吹上トンネル】

DSC_7183.png

開通年:1993年

新吹上トンネルは、隧道群の中でも一番新しいトンネルで、
自動車・歩行者が通行可能です。
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トンネル内は排気ガスが充満していて換気が悪いため、歩いて通行することはおすすめしません。           

​【旧吹上隧道】

開通年:1953年

旧吹上隧道は、隧道群で2番目に新しい隧道で、
​現在は歩行者のみ通行が可能です。
トンネル内は老朽化の影響で水が漏れ出ており、
​非常に冷えています。
F4霧の修正.png
こちらの写真は、(おそらく)夏の期間にだけ見られる隧道の姿です。
隧道内部と外部との温度差の影響霧が出ています
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ちなみにこの霧、最初に訪れたときは全く出ていなかったのですが 
1時間ほど滞在した後、帰ろうとした際に急に現れました。              
まるで、「帰らないで」と隧道が言っているみたいだなぁと    
思いましたね(笑)                        
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旧吹上隧道の北西側です。
現役だった頃の面影を残しつつも、多くは自然に還っており、
非常に神秘的な状態になっています。
アイコンTwitterYakinasu.jpg
これぞ、The 廃道感が出ていて、非常に良い場所だと思います。
特に、ところどころに残されたガードレールや標識がいい味を    
出しています。                         
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こちらは、吹上隧道周辺で見られる野生動物です。(多分シカ?)
​廃道を歩いていると横の山から突然現れます。
アイコンTwitterYakinasu.jpg
帰ろうと坂下バス停に向けて歩いているときに遭遇したのですが、
最初なにか凶暴な動物がいると勘違いしてかなり望遠で写真を  
​撮った直後に逃げ帰って黒沢バス停まで歩きました(笑)      
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旧隧道の方に戻ってきました。こちらは南東側です。
​写真では分かりにくいですが、若干内部が坂になっています。
同じく南東側です。もう少し離れて写真を撮りました。
手前の電柱が木製だったらもっと雰囲気が出るのになぁと
​思ったり...(笑)

​【旧旧吹上隧道】

F10.png

開通年:1904年

閉鎖年:2009年

この旧旧吹上隧道は、隧道群の中で、一番最初に作られた隧道で、
東京都内で初めて開通した隧道でもあります。
2009年頃までは内部に入ることができていました。
​内部はレンガ造りで、水漏れがすごかったようです。
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できるなら、2009年にタイムスリップして、       
​中に入ってみたかったな...()          
こちら、旧旧吹上隧道に至る道の入口です。

「車両の通り抜けはできません。折り返してください。」
​という看板の近くにあります。
アイコンTwitterYakinasu.jpg
これも行ったのが夏で、「えー、絶対虫いるやーん」と思って
入ってみたところ、驚くくらい虫がいませんでした。    
​逆に気持ち悪いような...                    
道中の写真です。
倒木がひどい上、旧隧道横まで来ると、落石防止柵用のワイヤーが
罠のように設置されているので、なかなか歩くのに苦労します。
アイコンTwitterYakinasu.jpg
例にならってこちらも夏に撮影。            
水源林的な木が多いせいか湿気がとてもすごく、吐きそうに
なります。(旧旧は)夏行くのは本当におすすめしません。  

​【おわりに】

吹上隧道とその周辺の魅力はもっとたくさんあるのですが、
紹介しきれないほどあるため、今回はここで吹上隧道特集を
おわりにしたいと思います。
旧吹上および旧成木街道は紹介した通り、
かなり自然に囲まれているため、虫や野生動物が多いので、
訪問の際はご注意ください。
また旧旧吹上訪問に関して、足元が本当に悪くなっている
​のと、夏季は湿気がすごいので、怪我等しないようお気をつけを。
もうひとつ、途中に書けていなかったのですが、旧旧隧道の
南東側入り口(黒沢側)
は、
現在私有地となっており、
完全に入ることができないようになっているので、くれぐれも
訪問の際、立ち入らないように注意してください。
実は約3年前にも旧隧道、旧旧隧道を訪れたのですが、やはり
変わらずこの程よく自然に還った感じ・雰囲気がたまらなかった
ですね。
​そして、隧道内に入ったときの冷気、年季の入ったあの見た目も
良かったポイントの一つだと思います。

結論、隧道​・廃道って最高。
​最後まで見ていただき、ありがとうございました!
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